仕事をしている時などは、集中が重なって口数が減ってしまう。
必要な事を要領良くまとめてテキパキと進めなくてはいけない。
息子達ももくもくとしているから余計な事は言わないでいる。
仕事中は家族と思うこともあるが、思わないことのほうがいい。
仕事がしまって食事の時などに簡単にミーティングをするが、
ながながと話をすると疲れるだろうから、これも要領良くまとめたいが肝心な時は口うるさくなってしまう。
親父というものは口うるさいものなのだ。
昔の親父は、まあこれはうちの親父の話だが、何かしら機嫌がよろしくない。
機嫌がいい時とななめの境い目が難しく、うちに帰る時などはよく深呼吸して玄関を開けたものだ。
今時そんな親父はいないが昔はそういう人がいました。
こうして自分も親父になって、自分の親ほどではないにせよやはり口うるさいのは血筋なのかもしないが、仕方ない。
ただ、意見をするにせよ、何かものをいう時に、昔の親父のようにいきなりカミナリを落とすわけにはいかないな。
前置きが必要だし、何故俺がこういうことを言うか、などと後でさらっと言ったほうが効く。
効かないこともあるが。
肝心な時というのは沢山あるが、これもいちいち言わないが、我が家の場合は商売をしているから、
社長として、また親父として言っておかなければいけないことは、やはり口うるさい親父の顔を思い出しては小言をいうのである。
しかし、親の後姿というものは随分と後になって効いてくるな。
自分のこの背中、見てくれるだろうか。
焼肉くにもと本店厨房にて