食事に行く時は大抵自分の贔屓にしている店が誰しも必ずあるものだ。
少しお金がある時はここ、外せない時はどこそこ。
財布が悲鳴をあげている時などは少し我慢してここでいい、などといろいろ工夫をする。
しかし、いつまでたっても自分の贔屓の店がなかなか見つからない人々もいる。
ネットを覗きこんでは知らない誰かがお書きになったものを頼りに新しい、うまい、高い、安い、評判であるなどを見ては一回のメシの成功率に賭けるのは気持ちはよくわかるが、
誰しもその判断基準はまちまちであるからそれはほんの入口にすぎない。
ただ、できれば自分の中の合格点よりも少し足りない、または及第点すれすれである時はしばらく通うことをお勧めすする。
よしんばそこでお金をたくさん使って、やっぱり結果的にハズレだったとしてもその“うまいものを食べたい”という熱意さえあれば必ずいい店に巡り会えるものです。
昔、若い頃給料を前借りしては美味いものを探していました。
ハズレてハズレて大ハズレです。
だけどある日、パッと巡り会えたんですね。いい店に。
使ったお金が巡って回りまわって戻ったような心持ちでした。
熱意なくしてあり得ませんね。
溢れる情報はほんの入口です。
そこから先は自分で歩くことをお勧めすします。
於、本店厨房