厨房思案 第113話 「あたたかい」
漢字をよく忘れるものだから困るね。あたたかいを書けない。 スマートフォンで漢字を引く。早いんだなスマートフォンは。
この間デパートで買い物をしたときに、領収証の但し書きに品代とあったから、「ゾウトウヨウ菓子代」にして欲しいと頼んだ。
これが随分時間がかかって、見ると販売員の人たちは右往左往している。
ゾウトウヨウ? すったもんだして、面倒だし品代でいいからといいかけたら、ようやく領収証は完成した。
今どき「贈答」なんて言葉は死語なんだろうか。
そういう僕も漢字レベルはおそらく小学生に負けるかも知らん。
まあ、漢字なんて知らなくても生きていけるが、やはり覚えておきたい。
面白いもので、身についてる漢字もある。スラスラ書ける。
儲ける、損する、減収減益、絶望、希望、医療従事者、廃業、続行、助成金、支援、罰則などなど。コロナ時代ならではの漢字ばかりであるが。
しかし、あたたかいを忘れるとはな。そういう時代かも知らん。
いや、「あたたかい」は漢字にしなくてもいいのかもな。


令和3年2月1日